水平対向エンジンの特徴
水平対向エンジンは、構造上ピストンが水平方向に動き、シリンダー壁面に対して垂直の荷重を与えます。そのため、本来は上下で同じ設計のピストンクリアランスが、下側が狭く上側は広くなります。この特徴によって、特に高負荷時にヤワなオイルでは、シリンダーやピストンリングに不均一の摩耗が生じ、やがて首振り現象が発生します。首振り現象により、軸受部、ジャーナル部、スラスト部等のメタルやベアリングも摩耗し、クランク軸変形・メカニカルノイズが発生。やがて、パワー低下へと進行していきます。これが水平対向エンジンの泣き所として、従来より水平対向エンジンオーナーが語り継いでいるところなのです。